タイミング
▼ 2018年4月19日
随分更新が滞っておりました。
気が付けば季節はすっかり晩春でしょうか?
今年は一段と季節の進み具合が早いように感じ、
全国ところによっては夏のような暑さでかき氷も登場してるようです。
当館は21日(土)から第35回田部美術館大賞「茶の湯の造形展」を開催いたします。
毎年、この展覧会の初日から牡丹の花を活けているのですが、
お花屋さんに開き具合のちょうどいいのをお願いしてます。
ですが、
今年は美術館の鉢植えの牡丹を職員が心を込めてお世話したところ、
蕾が来たのです。
そして、日に日に見事な蕾に成長し、初日にちょうどいいのではと期待を
膨らませて見守っていました。
でも、この暖かいお天気(ありがたいですが...)で今朝見ると綺麗に
咲いていました。自然ですからタイミングは難しいです。
あいにく、明日まで休館日です。こんなに綺麗に咲いたので、
皆様に見ていただきたい。
せめて写真ででもご覧いただければ幸いです。
庭園の石
▼ 2018年3月25日
今日も晴れました。この先、良いお天気が続きそうですね。
美術館の庭園の紅梅は、満開になったかと思ったら、強い風もありすぐに散ってしまいました。次は桜ですが、開花にはもう暫くかかりそうです。
田部美術館の回廊を進むと、すぐ左にある庭園の赤みを帯びた大きな石・・・。
時々「どこの石ですか?」と、お客様から尋ねられることがありますが、地質学的にいうと堆積岩の一種で、放散虫・海綿動物などの動物の殻や骨片(微化石)が海底に堆積してできたものです。層が曲がっているのは、地殻の変動によって地層が歪めらてたためです。自然の力はすごいものですね。中生代白亜紀から新生代古第三紀にかけて堆積した四万十層群の石と思われますので、一億数千万年から数千万年までの長い間の一時期の岩石ということになります。
美術品の歴史とは、元より比較にもなりませんが、四季の移ろいという自然の恵みを思うとき、また新たな気持ちでお道具とふれあうことができるかも知れません。
島根の有名地。
▼ 2018年3月16日